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沖縄の空をつなぎ、人の成長を支える仕事  

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琉球frogs17期の協賛企業である日本トランスオーシャン航空株式会社(以下、JTA)。  

今回は、人財部 人事企画グループで新卒・キャリア採用を担当している江口 有希(えぐち ゆうき)さんにお話を伺いました。  


入社15年の間に、空港の旅客業務から県外支店での営業、機内販売企画、販売部門(JALJTAセールス出向)、総務、そして人事まで、6つの部署を経験してきた江口さん。  


「沖縄に貢献したい」という思いを軸にキャリアを重ねてきた江口さんが語る、 JTAで働くことの魅力、挑戦の面白さ、そして学生へのメッセージとは――。  



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日本トランスオーシャン航空株式会社(JTA)  

人財部 人事企画グループ  

江口 有希 さん  



沖縄に根ざした航空会社で、人と会社をつなぐ採用の仕事 


―― 今日はよろしくお願いします! まずは自己紹介と、現在のお仕事について教えてください。  


よろしくお願いします。  


私は2010年にJTAへ入社して、今年で15年目になります、江口と申します。  

業務企画職(事務系)として入社し、これまでに6つの部署を経験してきました。 現在は人財部 人事企画グループで、新卒・キャリア採用を担当しています。  


採用担当は、業務企画職である私と、客室乗務員職の2名体制です。 それぞれの立場から会社の魅力や仕事のリアルを伝えながら、会社説明会やオープンカンパ ニーの企画・運営、採用プロセス全体を担っています。 

 


6つの部署を経験して見えた、JTAという会社の「広さ」と「一体感」


 ―― 6つの部署…! 具体的には、どんな業務をされてきたんですか?  


最初は、グループ会社のJALスカイエアポート沖縄に出向し、那覇空港での旅客サービス業務を担当しました。  


その後は、当時大阪にあった西日本支店に転勤し、関西・西日本エリアでの営業として、沖縄路 線の販促や旅行会社への営業を担当しました。  


沖縄に戻ってからは、客室企画部 客室業務グループで機内販売の商品企画を担当し、産休・育休を経て販売部門(JAL JTAセールス)で部門収支の策定・管理やチャーター契約業務などに携わり、その後、総務部 業務グループでの秘書業務を経て、現在の人財部人事企画グループに至る、という流れで部署を経験してきました。  


―― 様々な経験を積まれてきたんですね!そんな江口さんがこれまで6つの部署に携わってきて、印象に残っているお仕事はありますか?

  

機内販売はとても印象に残っていますね。  


沖縄本島だけでなく、石垣島・宮古島・久米島・与那国島などにも足を運んで、県内の酒造所や さまざまなメーカーさんを訪問し、「沖縄の良いもの」を探して商品にしていく仕事でした。

  

現場でお客さまと接している客室乗務員の声も聞きながら、「どんな商品なら喜んでもらえるか」 「沖縄らしさが伝わるか」を考え、機内への搭載数やメーカーさんからの納品数などさまざまな点を考慮し、ラインナップを組んでいきます。 


実際に企画した商品が機内で販売され、売上として数字に表れたときには、「自分の関わった仕事が、お客さまの体験や沖縄の魅力ある商品の発信、会社の成果につながっているんだ」と、初めて大きなやりがいを感じました。

  


「沖縄に貢献したい」という思いが、キャリアの軸になった 


―― ちなみに、江口さんがJTAに入社しようと思った決め手は何だったのでしょうか?  


大学は沖縄の大学だったのですが、在学中に初めて留学で県外・海外に出て、「沖縄って意外と知られていないんだ」と感じたんです。  


就職活動の最初は、「一度は沖縄の外で挑戦してみたい」という気持ちもあって、県外企業も含めていろいろな業界を見ていました。  


でも、いろんな会社の社員の方と話していく中で、最終的に自分の中に残ったのは、 「やはり沖縄に関わる仕事がしたい」  「沖縄に貢献できる仕事をしたい」 という思いでした。  


会社説明会でJTAの業務企画職の話を聞いたとき、いろんな部署を経験しながら挑戦できる環境だと知り、「沖縄に貢献したい」という思いとぴったり重なって、JTAを志望しました。  


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人財部のやりがいは、「未来の仲間」と出会えること 


―― 現在の人財部でのお仕事に、どんなやりがいを感じていますか?  


人財部は、「人は財産」と書いて「人財」と表記しているとおり、人こそが会社の財産であり、成長の源だと考えています。  


採用担当として、航空会社のさまざまな職種や、私自身が経験してきた仕事の内容、そしてJTA のビジョンである「沖縄に一番必要とされるフルサービスキャリア」を学生のみなさんにお伝えします。  


そのうえで、説明会やオープンカンパニーなどで出会った学生が、「JTAで働きたい」と選んでくれたときは、本当に嬉しいですね。 

 

大きな責任感と同時に、「未来のJTAを一緒につくる仲間と出会えているんだ」と実感できる、とてもやりがいのある仕事です。  


―― 人財育成に力をいれている、JTAならではの若手社員の育成やキャリア支援についての取り組みはありますか?  


業務企画職については、2〜3年を目安にジョブローテーションを行っています。  


20代のうちから部門を横断してさまざまな仕事を経験することで、航空業界の多様な側面に触れ ることができ、JTA全体の事業構造も立体的に見えてきます。  


そうした経験の積み重ねの中で、「自分はこういう場面で力を発揮できるんだ」と、自分の得意分野や強みを見つけていけるのが、この制度の大きな魅力だと思います。  


また、JALへの出向や自治体との人財交流など、社外の環境に飛び込んで経験を積める機会もあります。  


運航乗務員・客室乗務員・整備士・運航管理者といった専門職については、資格取得やスキルアップを後押しする仕組みもあり、職種ごとに成長を支える制度が整っていますよ。 

 

 


特別デザイン機プロジェクトで実感した、「一緒に成長する」協育の力  


―― LEAP DAYでは、子どもも大人も企業も“共に学んで成長する”という「協育」を大事にして います。江口さんがこれまでのお仕事の中で、「誰かと一緒に成長できたな」と感じた経験はありますか?  


一番大きかったのは、販売部門にいたときに担当した特別デザイン機のプロジェクトです。 

 

産休・育休から復職してまだ間もないタイミングでこのプロジェクトを担当することになり、やり遂げたい思いと「本当に自分に務まるのだろうか」という大きな不安があったのを覚えています。  


特別デザイン機は、社内だけでなく、グループ会社や外部のパートナー企業、お客さまにも広く発信される取り組みです。  


機体デザインの調整や機内サービスの検討、関連グッズやキャンペーンの企画、スケジュール管理など、各担当にて検討しなければいけないことが本当にたくさんありました。  


準備を進める中で、思い通りに進まないことや、自分一人では判断しきれない場面も何度もありました。そのたびに、先輩や同僚、他部署のメンバーが相談に乗ってくれて、「ここは一緒に考えよう」「この部分は自分が動いておくね」と力を貸してくれました。 

気づけば、部署や立場を越えて多くの人が関わる「チームのプロジェクト」になっていました。  


最終的に特別デザイン機がお披露目された日、空港でお客さまが笑顔で写真を撮っている姿を見たとき、「みんなで悩んで、工夫して、ここまでたどり着いたんだな」と胸がいっぱいになりました。  


自分一人で完璧にやろうとするのではなく、周りと助け合いながら前に進んでいく。振り返ると、 あのプロジェクトはまさに「一緒に学び、一緒に成長する」協育の経験だったと感じています。 


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学び合う雰囲気は、日々の小さな言葉がけから生まれる  


―― 協育の考え方に関連して、職場で「みんなで学び合い成長できる雰囲気」をつくるために、 普段から意識していることや大切だと思うことがあれば教えてください。  


特別なことをしているわけではないのですが、日々のコミュニケーションはとても大事にしています。  


誰かの行動や工夫を見て「いいな」と思ったときは、その場で「すぐ対応してもらって助かりました」「その視点すごくいいですね」と、できるだけ言葉にして伝えるようにしています。

何気ないことがその人の魅力だったりしますし、自分自身もそうやって声をかけてもらって嬉しかった経験があるので、その連鎖をつくっていきた いなと思っていて。  


そうやってお互いの良さをきちんと認め合える関係ができると、「ちょっと相談してみようかな」と 気軽に話しかけられるようになり、自然と学び合える空気が生まれてきます。  

協育というと大きなテーマに聞こえますが、実はそういった日々の小さなやりとりの積み重ねの中にあるんじゃないかな、と思っています。  



制度だけでなく「文化」がある。子育てと仕事の両立を支える環境 


―― 働きやすさの面で、JTAならではだなと感じる部分はありますか?  


私は産休・育休を取得し、その後も仕事を続けているのですが、両立を支える制度と文化が整っていると感じています。

  

例えば、子どもが小学校3年生まで利用できる時短勤務制度や、週2日程度を目安としたテレワークの仕組みがあります。また、授業参観や学校行事、旅行などでお休みを取りやすい雰囲気もありますよ。  


上司も普通に「今日は子どものお迎えがあるので、早めに上がりますね」と言える環境ですし、男性社員も同じように子育てと両立しながら働いています。  


私自身、通勤に車で1時間ほどかかるのですが、在宅勤務の日は少し早めに仕事を始めて、夕方は早めに切り上げて家庭のことをするなど、生活に合わせた柔軟な働き方ができているのは本当にありがたいです。  


制度だけでなく、お互いのライフステージを尊重する文化があることが、長く続けていける大きな理由だと思います。  



「能力は必ず進歩する」


―― 最後に、何かに挑戦しようと一歩を踏み始めた学生や、進路や就職活動に悩む学生に向けてメッセージをお願いします。  


何かに挑戦している時や就職活動中は、どうしても他の人と自分を比べてしまうことがあると思います。 自信がなくなったり、将来が不安になったり。。。 


JALグループでは、全社員共通の持つべき意識・価値観・考え方が書かれたJALフィロソフィというものがあり、その中に、私の好きな言葉があります。 


「能力は必ず進歩する」  


自分の可能性を信じて、コツコツと努力や小さな工夫を積み重ねていけば、必ず前に進んでいるはずです。 


未来に向かって、いま何をしていくか、一つ一つできることを行動にしていくことが大切だと考えます。 


自分の思いを伝える際には、うまく話そうとしすぎないこと、背伸びをしすぎないこと、そして「自分の言葉」で伝えることを大切にしてほしいなと思います。  


「これまで自分がどんなことに取り組んできたのか」  「これからどんな人たちと、どんな未来をつくっていきたいのか」  その思いを、自分なりの言葉で伝えてもらえたら、きっと相手にも届くはずです。  


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取材を終えて  


今回のインタビューで印象的だったのは、  江口さんが何度も口にしていた「沖縄に貢献したい」という軸と、それを支えるJTAの文化です。  


多様な部署を経験しながら、子育てと仕事を両立し、それでもなお「新しい挑戦」を続けようとする姿は、まさに空のインフラを支える人そのもの。

  

完璧な答えを持っていることよりも、自分の言葉で、等身大の思いを語ること。

その大切さを改めて教えてもらえる時間でした。 

 
 
 

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