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育成は一丁目一番地



琉球frogs17期の協賛企業である琉球銀行。


今回は、人事部 人材開発室で「銀行全体の育成」を担う宮城 賛さんにお話を伺いました。


銀行がいま本気で取り組む「学び直し」と「主体性を育てる仕組み」とは――。



琉球銀行_宮城さん

株式会社琉球銀行

人事部 人材開発室

宮城 賛 さん


若手300名時代を支える、琉球銀行・宮城さんが語る人材育成の現場 


ーー本日はよろしくお願いいたします。まずは自己紹介と、これまでのご経歴について教えてください。


宮城と申します。2009年入行で、銀行員として17年目になります。出身は北部で、キャリアのスタートは名護支店でした。


私は支店勤務がとても長くて、名護支店に5年、八重山支店に2年、豊見城支店に5年。その後、西崎支店に3年と、合計15年間ずっと営業店にいました。


銀行は「2〜3年で異動」が一般的ですが、私の場合は5年単位で留まることが多く、珍しい経歴だとよく言われます。


そこから現在の人材開発室に異動になりました。正直、本部勤務は予想していなかったので驚きました(笑)


「現場15年」から「銀行全体の育成」を担う部署へ


ーー人材開発室ではどんな業務を担当されていますか?


人材開発室は、銀行全体の「育成」を統括する部署です。研修の企画・実施、昇格者研修、各階層別研修、スキルアップ支援など、幅広い領域を担当しています。


人材開発室だけでなく、業務部門や企画部門とも連携し、「銀行全体として人をどう育てるか」を議論しながら制度を作っています。


特にここ数年は、急増している若手に対しての育成が課題です。

ここ3年で毎年80〜90名採用しており、3年目まで合わせると約300名が若手層になります。


銀行全体の1500名のうち300名が3年目以内。これだけ若手が増えると、育成のスピードをどう上げるかが最重要テーマになります。


育成は一丁目一番地


ーー銀行として育成に力を入れる背景を教えてください。


新頭取が就任した際に、「育成は一丁目一番地だ」と明確に発信したことで、銀行全体の意識が大きく変わりました。

もともと琉球銀行は人材育成に力を入れていましたが、頭取の発信によって「全行の最優先テーマ」として位置づけられ、人的資本経営の観点からも注目が集まりました。


ーー琉球銀行の人材育成の方針について教えてください。


基本は、「自発的・自律的に動ける人材を育てる」という方針です。

でも、いきなり自律を求めるのは若手には難しいと思うんです。そのため「土台作り」を最重要視しています。


新入行員にはまずは銀行員としての基礎を固めてもらいます。そのためのレールを私たちが敷き、ある程度土台ができたところで、自発的・自律的な行動を促す設計になっています。


琉球銀行オフィス風景


「受け身」から「主体性」へ


ーー育てたい人物像はありますか?


主体的に動ける人。そして「学び続けられる人」です。


現場の声として「受け身の若手が多い」という課題が挙がっていることもあり、主体性を引き出すための取り組みを強化しています。


また近年は「学びの文化づくり」に銀行全体で取り組んでおり、土曜講座の開催、研修施設の学習開放、学習支援制度の整備など、学び続ける会社を目指した仕組みづくりを進めています。

ーー学びの文化づくりについて、具体的な取り組みを教えてください。


人材開発室が主導する月1回の「土曜講座」では、手上げ制で参加したい行員が学べる環境を提供しており、2024年度以降延べ450名が参加しました。


最初に実施した「記憶力講座」では100名以上が参加したんですが、今は40〜50名ほどで、継続して参加者を呼び込む難しさがあります。


最終的には毎月100名が集まる講座を作りたいです。 休みの日に学ぶのが当たり前という空気感を作りたいんです。


ーー琉球銀行ではキャリア支援なども行っているのでしょうか?


弊行では「学び成長シート」という銀行員の業務に関して客観的に認識できる独自のキャリアフレームを導入しています。自分のWill(やりたいこと)/Can(できること)/Must(求められること)を整理し、半年ごとに上司との1on1の「成長支援面談」を行っています。


若手層には「Must → Can → Will」の順で考えてもらうようにしており、まずは銀行員の業務として求められることを理解したうえでキャリアを広げていきます。



宮城さん自身が銀行員になった理由


ーーご自身のキャリア選択も教えてください。


真面目な理由としては、親が事業をしていた影響から「経営」や「お金」に興味があり、大学では経営学部を選びました。


そういう環境で育っていたので、自然と「金融」という進路が見えてきて、その中で琉球銀行が選択肢に入り、入社しました。



地域との関わりと次世代育成


ーー学生や地域との取り組みを教えてください。


琉球大学の寄附講座を長年継続しており、銀行のさまざまな部署が講師として登壇しています。


また、採用担当主導で「バンクミエール」という取り組みも開始。本店や大型支店の一角を学生に開放し、銀行の働き方や雰囲気を見える化する取り組みです。


琉球銀行オフィス風景


マインドを変えるのがいちばん難しい


ーー最後に、frogs生に向けてメッセージをお願いします。


何かを変えたいなら、歴史を知ることが大切です。過去にどんな挑戦があり、なぜ今の形になっているのか。それを理解したうえで何を変えるのかを考えることが、本当の変革につながります。


そして、変えることは簡単そうに見えて、いちばん難しい。だからこそ、挑戦し続ける姿勢を大切にしてほしいです。


ーー宮城さん、貴重なお話を、ありがとうございました!

 
 
 

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