スタジオ・チッタだからこそ叶う魅力的な木造住宅:多様なキャリアを経てたどり着いた夢の実現〜琉球frogs16期協賛企業インタビュー〜
今年で16年目を迎えた琉球frogs。
琉球frogs16期の活動を支援してくださっている協賛企業さまの取り組みや協賛に対する思いなどを多くの学生に知ってもらいたく、インタビューを行いました。
今回は株式会社スタジオ・チッタ 沖縄支店の橋本さんのインタビュー記事です。
キャリアを重ねてたどり着いた「建物を作りたい」という夢の原点
ーー本日のインタビューよろしくお願いいたします!早速ですが、自己紹介とこれまでの経歴を教えてください
はい、よろしくお願いします。私は東京都出身で、今年で42歳になります。もともと建築が好きで、高校時代には「橋を作りたい」と思い、工業高校に進学しました。そこで建築科在学中に、橋よりも建物を作りたいと思うようになり、消防設備の設計会社に入社し、設計の仕事を約5年続けました。
その後、インドアな仕事よりも外に出て活動したいという気持ちが強くなり、営業職へ転職しました。そこで、インターネット関連の会社で約2年働きました。そこではウェブサイトを使ったマーケティングやコンサル業務に携わりました。これをきっかけにコンサルティングの仕事が面白いと感じ、その後はアミューズメント業界のコンサルティング会社に転職し、12年間勤務しました。
その間、部長兼人事役員を兼任し、会社を任されて運営を行っていました。長女が生まれたタイミングで、子育て環境を考え、妻の出身地である沖縄へ移住することを決めました。
沖縄に来てからは、何をしようか迷っていた時に、改めて「建物を作りたい」という昔の夢を思い出しました。そこでまずは沖縄の市場を知る必要があると考え、観光と不動産に関わる会社に就職しました。そこで約2年半働き、ホテル支配人や不動産の管理業務を担当しました。その後、観光業が厳しい状況であることを感じ、不動産業に専念することを決め働いていたところ、たまたまご縁があって、現在働いているスタジオ・チッタに入社することになりました。
ーー色々な経験をされて、「建物を作りたい」という原点に戻ってきたんですね。スタジオ・チッタで働きたい!と思ったきっかけは何でしょうか
はい、これは明確な理由があって、沖縄に来た時から感じていたことですが、沖縄には独特のデザインがありますよね。ただ、その魅力が十分に活かされていないように感じていました。街を走ると、コミカルな看板や少し寂れた看板が目立っていて、もっとデザインや景観に力を入れたらいいのにとずっと考えていました。
前職の不動産では、デザインに関わる部分とは少し離れた仕事をしていて、自分が本当にやりたい方向とは違うなと感じ始めていたんです。そんな時にスタジオ・チッタからお声かけをいただいて、ホームページとか色々みた時にデザインにとても力を入れているのが分かり、すごく興味を持ち、入社を決めました。
スタジオ・チッタの家づくりのこだわり〜魅力ある暮らしづくりを〜
ーー スタジオ・チッタさんのデザインに興味を持ったとおっしゃっていましたが、特にどのような部分にこだわっているのでしょうか
沖縄ではRC(鉄筋コンクリート)構造の住宅が主流ですが、私たちは木造住宅の魅力を最大限
に活かすことにこだわっています。その中でも、特に意識しているのが「ギャップ」です。
私自身もスタジオ・チッタの家を初めて見た時、良い意味でのカルチャーショックを受けました。感動と言った方が正しいかもしれませんが、「本当にカッコいいな」と思いました。
入社前にスタジオ・チッタの本社で研修を受けた時、注文住宅を内覧させてもらいました。その際に外観がとても閉鎖的で、窓も少なく、一見シンプルで控えめなデザインに見えました。しかし、中に入ると、全く違う世界が広がっていて、光があふれ、風が心地よく流れるように計算された空間が広がっていました。この外観と内部のギャップが、とても衝撃的でした。
あとは、弊社の社長自身もRC(鉄筋コンクリート)の設計を手がけており、その経験から「1本の線を大切にすることが、お客様にとって魅力的な家づくりに繋がる」とよく話してくれます。例えば、営業の視点で言うと、お客様目線で物事を考える必要があります。その時に、本当にお客様のためになっているかという「1本の線」を常に意識しなければなりません。
設計の視点から見ると、「1本の線を大事にできない人は、良いプランを作ることができない」とよく言われます。つまり、設計において1本の線を大切にすることで、全体のデザインが美しく整い、細部までしっかりと収まるようになるという考えをスタジオ・チッタでは大事にしていますし、私もこの意見にすごく共感しています。
ーー 沖縄の家づくりでこだわっている部分はありますか
そうですね、沖縄での家づくりにはある程度スタンダードな部分も多いのですが、特に重視しているのはお客さんがよく心配される「白アリ」と「台風」への対策です。沖縄のお客様の9割が注文住宅を建てる際に、「木造で大丈夫なの?」といった質問をよくいただきます。
そのため、私たちの沖縄支店では、標準仕様※を常にブラッシュアップしています。例えば、「これは良いな」と思ったアイデアがあれば、それを積極的に取り入れて改良を重ねています。結果として、白アリや台風に強い家を提供できていると思います。
※標準仕様とは、ハウスメーカーが用意している基本的な材料や設備・デザインのプランのこと。
ーー スタジオ・チッタさんが他社と一線を画す部分は何だと思いますか
はい、スタジオ・チッタ沖縄支店では、営業が家の設計や竣工まで一緒にお客様に寄り添い、家づくりを進めるのが特徴です。
一般的には、営業はお客様のスケジュール管理、設計士が家づくりのプランニング、そして現場監督が工事の進行を管理しますが、スタジオ・チッタ沖縄支店では、営業が全てのプロセスに関わり続けます。
これにより、お客様に安心感を与え、「あの時言ったことがちゃんと反映されているか」という心配が少なくなります。担当者が変わることなく、一貫して対応できる点が、私たちのサービスの強みです。
注文住宅では、「どこにこだわるか」「なぜそれをやりたいのか」「どう使うのか」などを深掘りしていくので、シンプルに済ませることはあまりありません。打ち合わせを重ねることで、「こうしたほうがいいかも」と提案し、お客様のニーズにしっかり応えられるようにしています。
特に注文住宅では、契約から竣工まで7ヶ月から1年かかることが多いです。その間、営業がずっとプロジェクトに関わり続けるので、お客様との信頼関係が深まり、1棟に対する思い入れも強くなります。営業は竣工後のアフターサービスにも携わり、お客様をサポートし続けるのも特徴的ですね。
家づくりをスムーズに進めるための「潤滑油」として
ーー 家づくりの営業というのは、どのような働き方をするのでしょうか
そうですね、スタジオ・チッタ沖縄支店の営業を一言で表現するなら「潤滑油」ですね。営業は設計のプロでもなく、現場の管理が得意というわけでもありません。でも、全てがうまく進むように調整する役割を担っています。
例えば、土地の仕入れだけを専門にやっているわけではないですし、設計プランニングも担当しません。それでも、すべてをスムーズに進めるために、一つ一つの作業を積み重ねていく感じの仕事です。
1日の仕事内容を説明するのは少し難しいのですが、不動産のお客様からお問い合わせをいただいたら、まずヒアリングをして「ここに家を建てたい」という要望を確認し、現地に行って土地の状況をチェックします。さらに役所に出向き、その土地にどのような家が建てられるかも確認します。風通しや日当たりを確認し、写真を撮って記録することも大切な業務です。
こうして、お客様が望む家のイメージにその土地が合っているかをしっかり確認するのも営業の役割です。家づくりの営業の仕事は本当に幅広く、一言で説明するのが難しいですが、様々な作業を通してプロジェクトを支える大事なポジションです。
ーー 私のイメージですが、家に関わる仕事をしていると休みが取りづらいという印象がありますが、実際はどうでしょうか
そうですね、業種自体がお客様のお休みの日に打ち合わせがあったりすることが多いですが、福利厚生に関してはしっかり整っている会社だと思います。
スタジオ・チッタでは、有給の消化に関しては、担当部署から有給日数や消化の必要性について通知がきます。「しっかり休んでください」という形で推奨されているんですね。
また、残業についても厳格に管理されているので、必要以上に残業が発生しないように社員が働きやすい環境を整えるためのルールが徹底されていると感じます。
挑戦する力が未来を切り開く
ーー様々なキャリアを歩んでいる橋本さんが考える、学生のうちにやっておいた方が良いことがあれば教えてください
そうですね、まず、学生のうちに色々な経験をしておくことが大事だと思います。これからの10年、20年という時代は、ますます予測が難しい、不確定な時代に突入すると思います。日本の社会は昔から年功序列や終身雇用に基づいていましたが、今はもうそういう時代ではなくなっています。一つの会社に長く勤めることが安定を保証するわけではありません。
だからこそ、色々な経験をして、自分の強みをどれだけ磨けるかが重要です。もし自分が20年前に戻れるとしたら、その「尖らせる」部分をどれだけ作るかに多くの時間を費やすだろうと思います。
もちろん、色んなスキルを持って柔軟に動けることや、他人をサポートする仕事も大切です。しかし、そうした役割では個性を出すのが難しいんですよね。この前、琉球frogsの中間報告会で学生たちが自分の考えを発表する機会がありましたが、そういった経験はとても貴重です。大事なのは、その場でどれだけ上手に話せたかではなく、自分が挑戦したことに納得できるかどうかです。そういった経験をできるだけ多く積み重ねることが大切だと思います。
私自身、人前で話すのは得意ではありません。でも、若いうちから経験を積んでいけば、自分の考えをしっかりと伝えられるようになります。それは、仕事だけでなく人生全般においても非常に大切なことです。
自分の意見を持ち、それをしっかり伝えられる力を育てることが、最終的には自分の強みを作ることに繋がると思います。
ーー次にfrogsの学生に向けて、何か応援メッセージをお願いします。
frogsの皆さんが「やってみたい」と手を挙げて、今やっていることに挑戦していること自体が素晴らしいと思います。
それがまさに最初の一歩であり、その一歩を踏み出したことが大きな成果だと感じています。また、今回の挑戦が、学校や親に強制されてできるものではなく、自分自身の意思で動き出したという点がすごいですね。
frogsの活動に参加している皆さんは、きっと自分なりに様々な考えを持って取り組んでいると思います。こうした力は、社会に出たときに必ず役に立ちますし、いくら学力が高くても自分で考えて行動できる力がないと、社会ではなかなか成功するのが難しいというのが現状です。
frogsの学生の皆さんは、まさにその「自分で考える力」を身につけようとしていると思います。それは本当にすごいことですし、今後もどんどん頭を使って、挑戦を続けてほしいです。
ーーありがとうございました!最後にお知らせです。スタジオ・チッタさんでは会社説明会も実施していますので、「家づくり」に興味のある方はぜひチェックしてみてください!
スタジオ・チッタの会社説明会
スタジオ・チッタでは、実際の家づくりを間近で体感できるインターンシップを開催しています。会社説明や現場見学、営業体験などを通じて、スタジオ・チッタならではの家づくりの魅力に触れていただけます。
建築・設計だけでなく家づくりに少しでも興味がある方は、この機会にぜひご参加ください!詳細は下記のスタジオ・チッタのホームページよりご確認ください。
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