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2024年度 海外派遣研修レポート〜その3〜

FROGS Corp

エストニア編🇪🇪


こんにちは!琉球frogs事務局の嘉数です。

今回は海外派遣研修レポート〜その3〜ということで海外派遣研修のレポートブログ最後となります!


ではでは、早速現地での様子をお伝えします〜


 

💡エストニア発の学生起業家育成プログラム Hüppelaud


今回ご紹介するのは、エストニアでの学生向け起業家育成プログラムHüppelaudです!


Hüppelaudは、エストニアのVabamusが運営するYouth Engagement Programme NoVaの一環として開催されている、短期間のスタートアッププログラム。


Vabamusは、エストニアの自由と人権に関する歴史を伝える博物館でありながら、市民参加や教育活動にも積極的に取り組む機関としての役割も担っています。


そのVabamusが運営するNoVaは、若者の起業家精神や社会参画を促進するプログラムで、スタートアップの立ち上げやリーダーシップを学ぶ機会を提供しています。


実際にHüppelaudでは、エストニア国内外から集まった若者たちが、国際的なメンターの指導のもと、初めてのスタートアップのプロトタイプ開発に挑戦するサマースクールなどを行なっているそうです👏


Hüppelaudの紹介そして、frogs生へのサービスフィードバックをしてくれたのは、HüppelaudメインオーガナイザーのEde Schank Tamkiviさんです!


美海へのフィードバック

ユーザーからのフィードバックの活用

• 実際にプロトタイプを試した人の意見は?

• どのようなデータを活用し、どんな結果が出たのか?


感情の測定方法の適切性

• 心拍数だけで感情を測るのは難しく、他の生体データも活用できるのでは?

• 既存の感情可視化技術と比べてどのような強みがあるのか?


アイデアの発展性

• どのようなシチュエーションで役立つのか?

• 医療やメンタルヘルス分野への応用は可能か?


りまへのフィードバック

通知機能の重要性

• メッセージが送られたときに、祖父母がすぐに気づける仕組みはあるか?

• どのようにして高齢者がスムーズにメッセージを受け取れるようにするか?


ターゲット層の明確化

• どの年齢層の祖父母がメインユーザーになるのか?

• デジタルに不慣れな人でも使いやすい設計になっているか?


競合との差別化

• 既存の音声メッセージサービスと何が違うのか?

• 家族とのコミュニケーションをより深める工夫が必要では?


杏美へのフィードバック

課題の深刻さ

• 高齢者の嚥下障害は深刻な問題であり、大きな社会的インパクトがある。


製品の特性

• 口の中で溶ける食品の仕組みは?

• 他の嚥下食と比べたときのメリットは何か?


実用化と市場展開

• どのような環境でこの食品が提供されることを想定しているのか?

• 価格設定や流通戦略はどうするか?




Edeさんありがとうございましたー!


 

エストニアの首都タリンでの研修が終わり、続いてはタリンで行われたエストニア国立博物館での体験などをお伝えします!


🏗 かつての軍用滑走路を、新たな価値を生む空間へエストニア国立博物館


タリンに到着後向かったのは、エストニア国立博物館です。実は、この場所は、第二次世界大戦後に旧ソ連の軍用地として使われていた跡地で、1991年にエストニアが独立してからも、20年以上そのまま残されていました。


2005年〜2006年に開催された国際コンペを経て、日本人建築家の田根剛さんが率いるチームが選ばれ、設計を担当することになったそうです。


田根さんは、この土地の象徴でもある滑走路の延長線上にミュージアムをつなげるデザインを採用し、広大なコンクリートの滑走路が続く先に、民族の歴史を伝えるミュージアムを配置しました。旧滑走路の視点から見ると、まるで街へ、そして未来へ飛び立っていくような構造になっています。過去の記憶をただ消し去るのではなく、未来へとつないでいく——そんなエストニアの歴史と環境を取り入れた建築になっています。



この博物館では、タルトゥ大学でジャーナリズム史を教える講師、Ene Selartさんが、エストニアの歴史も交えながら解説をしてくれました。


博物館では、エストニアの歴史を語る上で欠かせない「人間の鎖(バルトの道)」についても学びました。


これは、1989年8月23日、エストニア・ラトビア・リトアニアの3カ国で行われた平和的な抗議活動。なんと約200万人(当時の人口の4分の1)の人々が、3つの国の首都を結ぶ形で手をつなぎ、600kmもの“人の鎖”を作りました。この人の鎖を実施したのは、ソビエト連邦からの独立を求めるためです。この光景は世界中に広がり、バルト三国の存在を強くアピールすることになりました。


そしてこの運動は、大きな流れを生み、2年後の1991年にはついにバルト三国の独立が正式に承認。武力ではなく、人々の思いと団結が国を動かしました。そんな歴史的な出来事として、今も多くの人に語り継がれています。


驚いたことに、Eneさん自身も幼い頃にこの抗議活動に参加していたそうで、当時の記憶も交えながら話してくれたことで、よりリアルに歴史を感じることができました。



また、エストニアの歴史を聞いていると、沖縄と似ている部分があると感じました。


どちらも戦争の影響を受け、長い間外部の支配下に置かれながらも、自分たちの文化やアイデンティティを守り続けてきたという共通点があります。特に、エストニアがソビエトの支配から独立を勝ち取った歴史を知ると、沖縄が歩んできた道と重なる部分が多いと改めて思いました。




Eneさんには国立博物館での解説後にサービスフィードバックまでしていただきました😭

長時間ありがとうございました!




 

そして次にご紹介するのが、タリン工科大学の学生兼エンジニアのMärten Niinemägiさんです!

実は、タリン工科大学にも訪問しており、ツアーを実施した後に、美海とりまにMärtenさんが話しかけてきてくれたそうです。「ぜひサービスの話を聞きたい!」と言ってくれて、急遽、エンジニア視点でのアドバイスをいただくことに!


Märtenさんは、タリン工科大学だけでなく、他の大学もいくつか卒業しているそうです。

(私の記憶では6つの大学だった気がします…😳!すごい。)


こういう話を聞くと、学ぶことに年齢は関係ないと改めて感じます。自分の興味や必要に応じて、何度でも学び直せる環境があるのは、とても魅力的だなと思いました。


また、それが可能なのも、EU圏内の学生は学費が無料という制度があるからこそ。こうした政府の教育サポートの充実ぶりにも、改めて感銘を受けました。


Märtenさんありがとうございましたー!


 

他にもエストニアでは、タリン旧市街の観光を通じて歴史を学ぶ時間や、タリン工科大学・タルトゥ工科大学への訪問、さらには現地で子育てをしているはるよさん、交換留学で現地の高校に通っている沖縄出身の学生との会食など、さまざまな経験をさせていただきました。





そして最後に空港ではグローバル研修でもお世話になっている、フィンランドのオウル市役所職員の貴子さんとお会いしました!

短い時間でしたが、貴子さんのキャリアをfrogs生たちに伝えてくれましたー!

ありがとうございます。



この研修を通じて、学生だけでなく、私たち事務局も、新たな視点や気づきを得ることができました。この経験が未来への一歩となり、より良い社会を創るきっかけになるよう沖縄/日本へ持ち帰り還元していきます!


今回の研修にご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました!!



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