2024年度 海外派遣研修レポート〜その2〜
エストニア編🇪🇪
こんにちは!琉球frogs事務局の嘉数です。
今回は海外派遣研修レポート〜その2〜ということでエストニア編をお送りします。
まずはフィンランドからエストニアへ移動するために、船🚢を利用しました〜
フィンランドーエストニア間は船で約2時間ととっても近いんです!

そんなこんなしながらエストニアに到着!🇪🇪
♻️ アップサイクルの先駆者 Reet Aus
エストニアに着き、ホテルに荷物を置いた後すぐに移動し、社会起業家Reetさんの元へ!
Reet Ausさんは、ファッションデザイナー兼環境活動家として、アップサイクルを取り入れた「REET AUS COLLECTION®」や「THE UPSHIRT®」を展開。
廃棄されるはずだった余剰素材を活用し、ファッション業界の環境負荷を大幅に削減する手法を確立しました。さらに、持続可能な生産のための認定制度 UPMADE® を開発し、他のブランドにも広めています。
彼女の服は、水の使用量を75%、エネルギー消費を88%削減するなど、サステナブルな社会の実現に貢献。デザインを通じて、企業や消費者にも新たな可能性を提案し続けています。
frogs生たちはReetさんとReetさんの元でマーケティング責任者として働いているKrislynさんにサービスのアドバイスをいただきました!


まずは、美海のプレゼンテーションからスタートしました💁
美海は「心拍数を活用した感情可視化サービス」を構築していたこと、そのプロセスの中で「感情は何か?」ということを深く勉強したいということに気づき、今年から心理学を勉強することを伝えていました。
フィードバック内容
✅心拍数だけで感情を測れるのか?
正確な測定には脳波の解析が必要では?
実用化には高いハードルがある。
✅複雑に考えているけど、最初のアイデアは実用的だったのでは?
複雑に考えるよりシンプルな形で進めるほうがビジネス向き。
研究とビジネス、どちらを優先するのか明確に。
✅ビジネス vs 研究の選択
研究なら学術的なアプローチを。
将来ビジネスに戻るなら今から準備を。
現在、美海は「感情とは何か?」と、研究寄りの方向へシフトしています。
そのため、Reetさんたちは「研究とビジネスは異なるアプローチが必要であること」、「研究するのは素晴らしいが、将来的にビジネスにしたいなら今から準備を始めるべき」という重要なアドバイスを伝えてくれました。
次に、杏美のプレゼンへ💁
杏美はLEAP DAYから引き続き嚥下(えんげ)障害の方が、味を楽しむための食品サービス「PAPER EATS」を発表しました。
フィードバック内容
✅栄養価と機能性について
味覚体験だけなのか、それとも栄養補助の役割もあるのか?
栄養補助もあるのか味だけなのか、目的をより明確にするべき。
✅高齢者市場におけるニーズ
高齢者向けの適切な飲料は少なく、適したものを見つけるのが難しい。
市場には確実にニーズがある。
✅製品のシンプルさと市場競争
シンプルで使いやすいのは良いが、既存のパウダー製品と差別化できるか?
ヨーロッパでは類似製品は少ないが、日本にはあるかもしれない。
✅ビジネスとしての価格設定
価格設定は適正?なぜこんなに安いの?
開発コストや材料費を考慮している?
杏美のサービスに対してお二人からは「市場ニーズがある」「シンプルで魅力的」「だけど、なぜこんなに安く設定するの?」と本気で起業を考えるなら価格設定をちゃんと計算したほうが良いという実用的なアドバイスをいただきました!
最後は、りまのプレゼンです💁
りまはLEAP DAYでも発表した、離れて暮らす祖父母と孫を声でつなぐサービス「まGO」を発表しました。
フィードバック内容
✅ターゲットの明確化
エストニアでは多くの高齢者がスマートフォンを使っているが、デジタルスキルには個人差がある。
どのレベルの高齢者を対象にするのかを明確にすると良い。
✅社会的価値と責任
このサービスには社会的な価値がある。高齢者の生活サポートは社会全体の責任でもある。
家族とのつながりを支援することで、多くの人の役に立つ可能性がある。
✅市場の拡張
日本だけでなくエストニアでも高齢化は大きな課題。
✅実用性と教育の組み合わせ
デジタルデバイスを使える高齢者もいるが、全員がそうではない。
簡単な操作で誰でも使える設計にできるか?
デジタルリテラシーを高める教育プログラムも組み込めるとより価値が高まるはず。
りまのアイデアは強い社会的意義があるため、ターゲットを明確にし、実用性と教育を組み合わせることで、より実現可能なプロジェクトへと発展していくと思うというアドバイスがいただけました!
Reetさん、Krislynさんありがとうございました。

🚀 スタートアップの拠点 LIFT99
LIFT99は、2016年に創設されたスタートアップのためのコワーキングハブで、ただのワークスペースではなく、起業家同士がつながり、スタートアップの成長を支援するためのコミュニティでもあります。
LIFT99のミッションは、「スタートアップのサクセスストーリーを作り、創業者が世界を変える手助けをすること」。現在、40以上のスタートアップが利用し、日々熱い交流が繰り広げられています。
私たちは、このエネルギー溢れる場所で、エストニアの起業文化やエコシステムについて学びました。



LIFT99の紹介をしてくれたのはコミュニティマネージャーのIrinaさんです。
もちろん、Irinaさんからもサービスフィードバックをいただきました!
美海へのフィードバック
✅ 実際に試したのか?
プレゼンの最初で、自身の経験を話していたけど、あなた自身が自分のサービスを実際に使って検証した?
✅ アイデアの実用性を考える
このプロダクトを現実の状況でどう活用できるのか?
ターゲットにとって、本当に使いやすいものになっているのか?
✅ データの収集とフィードバックの活用
もっとユーザーの声を聞いて、それをデザインに反映させるべきかも
感情の可視化をするなら、どのデータを使うのが最適?
杏美へのフィードバック
✅ 価格設定の確認
この価格設定で本当に採算が取れるのか?
コストと販売価格のバランスをもっと明確に
✅ ターゲット市場の明確化
この商品を購入するのは誰?高齢者自身なのか、それとも家族や介護施設なのか?
誰にとって最も価値のある商品なのかを考え、販売戦略を明確にするべき
✅ 製品の価値を伝える方法
どんな価値を提供するのかを明確に説明することが重要。
りまへのフィードバック
✅ プロトタイプの動作を明確にする
• 実際の使用フローを詳しく説明できるか?
• ボタンを押した後、どのように音声がテキスト化され、送信されるのか?
✅ ターゲットユーザーの明確化
• 高齢者のデジタルリテラシーを考慮しているか?
• 高齢者が簡単に使える設計になっているか?
✅ 実用性の検証
• 実際に高齢者に試してもらったか?
• どのようなフィードバックが得られているか?
Irinaさん、ありがとうございましたー!

そしてこの日は、東京合宿でもお世話になったエストニア在住のアレックスさんからご紹介いただいた、てるさん・Yutoさんと一緒に会食をしました。
(アレックスさんは残念ながら寒い時期は日本にいるようで現地で会えずでした😢)
てるさん、Yutoさんからは実際に住んでみてのリアルな話を聞けました。ありがとうございました😊

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