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FROGS Corp

一つの出会いを大切に、勇気を出して一歩前に進んでいく~琉球frogs15期協賛企業インタビュー~





2023.11.22

インタビュー:畑中

ライター:井上


2023年に15年目という節目を迎えた琉球frogs。

琉球frogs15期の活動を支援してくださっている協賛企業さまの取り組みや、協賛に対する思いなどを多くの学生に知ってもらいたく、インタビューを行いました


今回はオリックス・ビジネスセンター沖縄株式会社の池田さんのインタビュー記事です。













オリックス・ビジネスセンター沖縄株式会社

IT企画部 業務改善・改革チーム/チーフリーダー

池田  倫孝 さん




プログラミング未経験から、RPAの担当者へ


ーー池田さんのこれまでの経歴も含めて自己紹介をお願いします。



2009年 27歳で沖縄に来て、廃家電から希少金属などの資源を集めるリサイクル業者で仕事をしていました。その後、2014年に中途採用でオリックス・ビジネスセンター沖縄(以下、OBCO)に入社し、今年で10年目です。


入社当初はレンタカーチームに所属しており、法人のお客さまからレンタカー予約受け付けの電話対応をしていました。現在は、業務改善・改革チームに所属しています。



ーー池田さんが、OBCOへの入社を決めた理由はなんですか?



家から近かったことと、学生の時にコールセンターでアルバイトをした経験があったことから入社を決めました。(笑)



ーー今の業務内容を詳しく教えていただけますか?



主に、ロボティック・プロセス・オートメーション(以下、RPA)といった技術やVBAなどのプログラミング言語を活用し、社内の業務プロセスを自動化するアプリの開発や保守を担当しています。

また、新しいITテクノロジーを業務に役立てることはできないかなど情報収集も日々行っています。



ーー具体的にどういった業務を改善されているのかお聞きしたいです。



自動化で改善している業務は、定型的なデータ入力や、決まった時間に行うデータのダウンロードなどです。例えばデータ入力の仕事では、たくさんの情報を人の手で処理すると間違いが起きやすいです。特に似たようなデータを何百何千と入力するとなれば、間違いはすぐに起こります。


しかし、RPAのようなITツールやプログラムを使うと、これらの作業を自動化できます。これにより、入力ミスのリスクが減り、仕事の効率も上がります。さらに、自動化することで社員はほかの業務に集中でき、全体の生産性の向上にもつながります。



ーーすごくわかりやすい例えですね!池田さんはもともとプログラミングを学んでいたのでしょうか?



実は、OBCOに入社するまでプログラミングと関わったことはなく、なにか特別な技術やスキルを持っていたわけでもありませんでした。


学生の時にアルバイトをしていたコールセンターでは、電話帳リストに従って電話をかけて、マニュアルどおりに話して終わるという簡単な業務内容でした。しかし、OBCOでの業務はこれまでのコールセンターの概念を大きく覆すものでした。


OBCOに入社して、最初の研修を対応してくださった方がとても丁寧な研修をしてくださり、

この会社に勤める一人一人が高い意識を持って業務に従事していることに感銘を受け、私も一生懸命に何か自分にできることはないかなと考えながら仕事をしました。


私のそういった勤務態度を見てくださったのか、上司がRPAの担当者の一人に私をアサインしてくださいました。また、RPAの研修を担当してくれた方からも丁寧にプログラミングなどを教えていただき、プログラミングはやってみるとすごく便利で面白くて、すぐに好きになりました。





一人一人との出会いを大切に



ーー池田さんがRPAの業務に携わって特に印象に残っている事業や、達成感を感じたことがあればぜひ教えていただきたいです。



他企業との交流「ロボ事交流」が非常に印象に残っています。

約6年前に、人事交流をもじったロボット(RPA)同士の交流を意味する「ロボ事交流」を、RPAのイベントで交流を持った企業の方と立ち上げました。


始まりは「ロボット(RPA)を通じて何かできたらいいね」という会話がきっかけでした。

ロボ事交流は、交流会の開催ごとにテーマを準備するのに苦労したこともありましたが、他社との交流が楽しく、続けていくうちに業種が全く異なる企業でも課題を抱えて頭を悩ましているのは同じだと分かりました。

他社のシステムに詳しい方にRPAの開発を助けていただいたり、運用のいろはなどを教えていただいたりしました。


また、OBCOにはシステムに詳しい担当がいなかったのに、なぜこんなにもたくさんのロボット(RPA)が作れるようになったのか興味を持っていただき、研修体制などを参考にしていただきました。そのような交流を通じて双方に有益な関係が築けたと思います。今でも年2回、情報交換も兼ねてオンラインや対面で交流させていただいています。



ーーこの交流が「BizRobo! CAMP!! AWARD 2021」の受賞に繋がったんですか?


はい、ロボ事交流というキャッチフレーズも相まって革新的な取り組みとして評価され、

BizRobo! CAMP!! というイベントで、ロボ事交流を実施した企業さまと共同で表彰いただきました。

ロボット(RPA)のノウハウの共有はあまりオープンにはされていないようで、

全く異なる会社同士で定期的に情報を共有する事例はとても珍しかったのでしょうね。


最初はお互いのロボット(RPA)を交換するという目的でロボ事交流を始めたのですが、そのほかにもお互いの社内でのDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みなどの情報交換や、幅広い業務でロボット(RPA)の活用を推進した実績も評価いただきました。



池田さんが受賞した、BizRobo! CAMP!! AWARD 2021の情報はこちら

ユーザー同士がオンラインでつながる「BizRobo! CAMP!! AWARD 2021」を開催~BizRobo!コアユーザー8名の表彰と製品最新情報を発表~
https://rpa-technologies.com/news/information/6125/



 


ーーRPAを導入するにあたって反発もあるのかなと思うんですが、その辺はどうでしたか?



そうですね、新しい技術の導入となると、毎日やっている仕事が変わると難しくなるのではないか、自分の仕事が取られてしまうのではないかなど、ネガティブに捉える方もいらっしゃるという話も伺います。


幸いOBCOでは、導入が決まった際に部署内で説明を行い、導入する部署で担当スタッフがアサインされるなど、導入する側が協力的なため、あまりネガティブな反応を見受けたことはありません。


もしネガティブな反応があったとしても、最初は仕方がないことだと思うので、相手の立場に立って使い方などを丁寧に案内するように心がけています。ITに苦手意識を持つ人も置き去りにせずに、私自身が緩衝剤になって、中和して、皆が豊かになる。そんな環境を目指していければと考えています。



ーーだれも取り残さないために一人一人向き合うのは池田さんの人柄がすごく出てるんだなと感じました。最後に琉球frogsに参加する社会を変えたい、未来を創りたいと何かに挑戦しようとしている学生たちに向けて、応援のメッセージをお願いします。



これまでの私は、積極的になることに苦手意識がありました。しかし、RPA開発者としての道を歩む中で、多くの人との出会いがあり、いろいろなことを吸収させていただきました。

そのおかげで自分に自信を持つようになり、今では積極的に手を挙げていけるようになりました。


その経験から、皆さんへ「一人一人との出会いを大切にし、勇気を出して一歩前に踏み出してください」というメッセージを送ります。出会いと勇気は、私たちを成長させ、新しい道を切り開く力がありますから。



ーーありがとうございました。


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