インタビュー:嘉数
ライター:井上
今年で15年目という節目を迎えた琉球frogs。
琉球frogs15期の活動を支援してくださっている協賛企業さまの取り組みや、協賛に対する
思いなどを多くの学生に知ってもらいたく、インタビューを行いました。
今回は株式会社国際システムの仲原さんのインタビュー記事です。
株式会社国際システム
運用サービス部
仲原 美輝 様
リモートワークで働きやすい環境づくりを
ーーまず初めに、仲原さんの経歴を含めた自己紹介をお願いします。
国際システムの仲原と申します。システムエンジニアとして入社して今年で6年目になりました。新人研修を終え、現場に配属されてからは、沖縄で自社の販売管理システム「さすがクラウド」の開発に従事した後、東京に転勤して、金融勘定系システムのポータルサイト構築に携わりました。現在は、再び沖縄に戻りローコードツールの主管部でプロジェクト支援を行っています。
IT分野に興味をもったのは、兄が少しプログラミングに関する知識を持っていたことがきっかけでした。兄がプログラミングするのを見て、自分が欲しいと思うアプリなどを作れる技術を身につけたいと思うようになり、沖縄職業能力開発大学校の情報関係学部に進み、国際システムへ入社したという経緯になります。
ーーはじめからIT系の会社を希望されていたということですが、国際システム様へ入社を決めた理由は何でしたか?
1つは沖縄と東京に拠点がある会社だという点です。東京でも働く機会があるということは、その分、何か成長できる経験が得られるのではないかと思い入社を決めました。
あとは、研修制度の手厚さです。国際システムは研修期間が6ヶ月間あり、教育制度がしっかりしていると感じました。
実際に入社して最初の1ヶ月間は、社会人として必要なマナーなどの基礎的な部分から学び、プログラミングなどの専門知識に関しては、アルゴリズムや初歩的な考え方から学んでいき、徐々に実際のシステムを組んでいくという研修でした。文系出身の方も多いので、基礎知識がない方でも、半年かけて徐々にステップアップできるカリキュラムの研修制度でした。
ーー手厚い研修をされるということは、プログラミング未経験の方でも採用される可能性があるということですか?
そうですね。昔から学部を問わず採用していますが、ここ最近は文系の採用も増えています。IT系の知識を学生時代から学んでいる人のほうが最初は楽かもしれませんが、各プロジェクトによって必要な業務知識やプログラミング言語は違うので、現場で新しく学ぶことが多くあります。そのため、学生時代に専攻していた分野によって大きく差が生じることはないと思います。
むしろ実際の現場ではコミュニケーション能力が重要なので、プログラミング経験にかか
わらず、コミュニケーション能力のある方であれば活躍できると思います。
ーー業務内容について入社当時と、東京に転勤してからと、現在のお仕事をそれぞれ教えていただけますか?
配属後の約2年間は、自社の販売管理システム「さすがクラウド」という卸業者向けシステムの新バージョン開発に携わり、画面や帳票などのプログラミングや、仕様どおりに動作するかのテストなどを担当していました。
ただ、システムエンジニアとしての技術はもとより、販売管理システムの全体像や卸売業者の業務がわからない状態からのスタートだったので、先輩方にいろいろと教わりながら一心不乱に頑張った思い出があります。
今、振り返ると技術者としての基礎を身につけられた時期だったと思います。
東京に異動後は、金融勘定系システムのポータルサイトを構築していました。ポータルサイトでは、勘定系のメインシステムへの接続やサポートデスクへの問い合わせといった機能を提供しています。それらの機能を実現するために、既存のソフトウェアを利用した各種画面の構築を行ったり、外部プログラムを作成して、ソフトウェアの既存機能では実現できない機能を利用できるように実装したりといった作業をしていました。
また、構築したポータルサイトを利用するためのマニュアル作成なども行いました。一部オフショアで対応していた作業もあったため、直接海外の方とWeb会議でコミュニケーションをとりながら作業したのは良い思い出です。
現在は、内部でOutSystemsというローコード開発ツールを利用しているプロジェクトや、利用を検討しているプロジェクトに対する支援作業を行っています。ローコード開発というのは、一からプログラムをコーディングしていく従来の開発ではなく、ローコード開発ツールが提供する機能を利用してコーディングをほぼ行わずにプログラムすることができる開発手法です。
従来に比べてカスタマイズ性が落ちてしまうというデメリットもありますが、開発速度の速さから注目されています。支援作業としては、ツールを利用した実装に関しての問い合わせ対応や、開発者として他プロジェクトに参画し画面構築などを行っています。ツールを最大限に生かす方法を理解するために資格取得にも取り組んでいます。作業を通じてツールだけでなくWebアプリケーションに関する知識も高められるので充実感があります。
ーー国際システム様はリモートワークも可能だと伺ったんですが、リモートワークする上でのいい点と悪い点、もし悪い点があればどうリカバリーして働きやすくしているのかお聞きしたいです。
リモートワークの良さは通勤時間がかからないという点ですね。東京勤務のときは通勤に1時間ほどかかっていたので、平日は業務と家事をしていたら1日が終わることも多々ありました。
リモートワークを始めてからは、今まで通勤で消費していた時間を活用することができるので、平日でも自分のやりたいことに取り組める時間が増えました。プライベートが充実することで、業務に対してもポジティブに取り組めるようになったと思います。
また、個人的な理由ですがオフィスだと周りの会話などが気になって集中がそがれてしまうことや、静かすぎて落ち着かないことがあるのですが、リモートワークでは自分でコントロールできる空間で業務することができるので、業務に集中して取り組みやすいというのもメリットだと思います。
悪い点としては、コミュニケーションの取りづらさが挙げられるかなと思います。出社時にプロジェクトメンバーの業務中の姿を見ることで気づける情報も多いと思うので、リモートワーク時にこのような情報が無意識では仕入れられないことがデメリットです。
私が今携わっている業務はプロジェクトメンバーが全員東京にいるので、このデメリットによる影響が出ないように、不明点があったときは早めにチャットを送って確認をとり、文章よりも会話や画面を連携したほうがいいと判断した場合は、Web会議をすぐ設けてリアルタイムで画面を共有しながら話をすることで、出社している時と同様な形でコミュニケーションが取れるように工夫しています。
挑戦したいという気持ちを大切に進んでほしい
ーー国際システム様で働く上で、仲原さんが感じる魅力や働きやすさなどがあれば教えてください。
先程話したリモートワークは働きやすさの1つだと思いますが、それ以上に社員同士でコミュニケーションが取りやすい雰囲気の会社という点が魅力だと思います。正直、社会人になる前は社員と仲良くなれるイメージが湧かず、上司に怒られるというイメージが強かったため、怖い印象でした。
でも入社してみると、イメージしていたような悪い空気感はなく、新米の私の意見も聞いてくれるような環境でした。何か相談したいことがある際も、チャットを利用して気軽に部長などとも会話できるので、風通しの良い職場だと思っています。働いてみないと伝わりにくい部分だとは思うのですが、私としてはそこが凄く魅力的だと思います。
ーー私も以前、国際システムの鈴木社長とお話させていただいたんですが、フランクにお話していただいて打ち解けやすい雰囲気を感じました。それが会社の雰囲気にもつながっているんですね。次に、仲原さんが今後挑戦してみたいことはありますか?
挑戦といえるほどのことではありませんが、資格取得を頑張りたいと思っています。システムエンジニアとして学んでおくべき技術的な知識も非常に多いと思っていますし、今後も技術が発展するごとに学ぶべきことがさらに増えていきます。
なので各分野に対して地道に学んで、資格を取得することで理解度を高めていきたいです。また、システム開発にあたって他業種の業務知識を理解することも大切なので、今後のプロジェクトで必要に感じたら積極的に取得していきたいです。
ーー仲原さんが仕事を通じて、こういう社会や未来を作っていきたいというイメージがあれば教えていただきたいです。
誰もが働きやすい社会を作れたらと思います。IT企業なので事務作業などもシステム化されている部分が多く、それが普通だと思って過ごしてしまうのですが、他業種の方と会話すると非効率なアナログ作業などが残っていて、作業の手間や、メインの業務とは関係ないストレスを味わっている人も多いと気づくことがあります。
社内での普通が、社会でも普通のことになるように、課題解決のお手伝いができたらと思いますし、個人としては課題解決のお手伝いができる技術を身に着けていきたいと思っています。
ーー最後に挑戦している学生たちに向けてメッセージがあればお願いします。
学生時代ってやらなきゃいけない勉強も多いので、挑戦するための時間が捻出できずにあきらめてしまう学生も多いと思います。そんな中、チャレンジするために時間もエネルギーも割くと決意できたこと自体が、もうその時点で素晴らしいことだと思います。
挑戦した結果、自身が望んでいたような成果が出ないこともあるかもしれません。でもその経験があれば、なぜ成果が出なかったかを考えて改善につなげていくことができるので、結果はどうあれ挑戦できたということが貴重な経験であると認識してほしいです。
社会人になると挑戦するための時間を捻出するのがさらに難しくなるので、挑戦したいという気持ちを持っているのであれば、その気持ちを大切にして行動に移していっていただければと思います。
ーーありがとうございます。
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