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助けることをシェアできる世界をつくりたい〜Ryukyufrogs8期、島尻優楓さんの想い〜

こんにちは嘉数です。

今回はRyukyufrogs8期の島尻 優楓(シマジリ ユカ)さんに今取り組んでいるサービスについてインタビューを行いました。優楓さんはfrogs8期の時からいじめがない世界を作るためにサービス開発を行ってきました。今そのサービスがどこまで進んでいるのか、どのような課題が残っているのか、また彼女自身の想いを伝えていきたいと思います。

助けることをシェアできる世界をつくりたい

ーなぜいじめがない世界を作りたいと思うようになったのですか? 優楓 私自身が過去にいじめられた経験があるので、当時の自分と同じように苦しんでいる同世代を助けたいと思ったことがきっかけです。frogs8期の時には、いじめについてデータや本、アンケートを調べ、カウンセラーの方に直接お話を聞くなど、さまざまな方法で現状について調べてきました。今ではそのデータを元に実験を行ったりしています。

ー自分自身がいじめられた経験があるということは、いじめに向き合うサービス開発は結構辛くないですか? 優楓 はい、辛い時もありました。いじめのサービスを取り組むにあたっていじめを受けた経験者の方から色々な話を聞いたり、相談されることも増えました。それによって自分自身の嫌な体験を思い出したり、ひどいいじめを受けた人の相談に乗っているとネガティブな思考になったりと辛い部分は沢山ありました。でも、周りの一緒にプロジェクトを進めてくれる人たちが私の相談に乗ってくれたりと支えてくれる人もいたので何とか乗り越えられました。

ーサービス自体はどれくらい進んでいるんですか? 優楓 サービスに関しては、「過去のいじめをひきずり、心に傷を負い悩んでいる人とその人たちの力になりたい相談員をつなぐWEBシステムを作る」ことを取り組んでいます。7月に悩んでいる人と相談員をSNSで繋いでチャット形式で相談してもらったのですが、そこでの実験から新しい発見がありました。今まで相談する人が話しやすいように同じ経験があった人に相談するという環境を作っていたのですが、これは相談する側だけでなく相談される側も同じ経験がある分スムーズに相談に乗ることができるということが分かりました。また、課題として出たのが、30分間チャットで会話をしてもらったのですが、相談をする側にとっては過去を思い出したり、今の心情を書くことは辛くなってしまい30分という時間でも長く感じてしまう人もいること。一方で相談を受ける側は、文字では情報量が少なくなってしまうため、より詳しく話を聞いてあげたい、ちゃんと受け止めてあげたいという思いが強くなり、30分という時間は短く感じてしまうという相談する側される側で時間に対する感じ方に大きな違いがあることが課題です。

ー色々課題って出てきますよね・・・でも、いじめを無くしたい! という優楓さんの想いと行動があればそれも解決できると思います。今回はお忙しい中、インタビューありがとうございました。最後に一言お願いします! 優楓 今後の目標として、実際に動かしていくために専門家の方たちとの連携、NPO設立の準備をしながら、本格的に行動していきたいです。過去の自分のように苦しい思いをしている人を少しでも減らし、助けることをシェアできる世界を目指したいです。

今回インタビューをしたのはリーダーの優楓さんだけでしたが、沖縄でもRyukyufrogs8期の佐久間 風里(サクマ カザリ)さんが一緒のチームとしてサービスを進めています。また、2人のサービスをNHKさんの「いじめをノックアウト」という番組が密着してくれています。8月31日の18時55分からEテレの同番組にて2人の特集が放送されます。ぜひご覧ください!

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LEAP DAY2016でいじめのサービスを発表する島尻優楓さん(左)と佐久間風里さん(右)

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