top of page
  • FROGS Corp

いじめ問題、従来とは違う価値観で取組まなければならない|Ryukyufrogs8期生島尻優楓さんインタビュー

スクリーンショット 2017-12-20 23.09.10

こんにちは。照屋です。

昨年いじめ対策アプリ「Helpush」を考案した、現在慶應義塾大学SFCに通うRyukyufrogs8期生の島尻優楓さんにインタビューをしました。

優楓さんのRyukyufrogsを活動を終えてから1年の心境の変化から今取り組んでいること、これからについてインタビュー形式で綴っていきます〜

― LEAP DAYに登壇してから約1年が経つ今の心境について

一つ言えることは、LEAP DAYで人生変わったということです。 あの日をきっかけにいろんなことが動き出しました。 NHKの企画もそうだし、TECH LAB PAAKとか。いろいろ繋がるきっかけになってます。

― 現在進めているサービスHelpushの進捗は?

最初はアプリを完成することにこだわってました。でも、いろんな人に相談していくうちに、やっぱり内容と仕組みをしっかり確立することが先だし重要だなって思うようになりました。 アプリが完成していない状態だけど、いじめられた経験をもつ人と、現在もいじめられていて誰かに相談したいと思っている人をつなげるといった中身の部分を重点的にいま取り組んでいます。

去年(Ryukyufrogs現役当時)は自分のアイディアベースでしかなくて、必要と感じているのは自分だけなのか、 本当にこれでやっているのか、どこまでできるのか不安でした。 上京して、いろいろなイベントに参加したり、NHK Eテレ「いじめをノックアウト」のコーナーLINKプロジェクトでの活動を通して、実際にいじめを経験した人いじめられている人の話を聞く機会が多くありました。そこで、何が必要とされているのかが明確になってきて。 何より、他にも必要としている人たちがたくさんいるということが分かって、いま自分がやっていることに確信を持てるようになりました。

はっきりと、ちゃんとやろうって、自分の中で決意することができました。 去年よりも、何でやりたいのか、どういう風に進めていくか、どこまで本気でやるか、はっきりと自分の中で決められたというのは大きな気持ちの変化です。

― 最近のトピックは?

最近は、The 7th US.Embassy-Keio SFC-TOMODACHI Entrepreneurship Seminarというプログラムの最終審査にてHelpushをプレゼンをして賞をいただき、来年の2月に再びシリコンバレーの研修に参加することが決まりました。 前回行ったときよよりも、目的と目標が明確になっている分、より多くのことを吸収するつもりです。 frogsで初めて訪れた際に受けた刺激は今でも大きいです。

― 話題となったブログについて

先日、「沖縄の大人たちに言いたいこと」というタイトルでブログを綴りました。 大好きな地元で18年間生きてきて感じた違和感と私自身の意見をほんの少しぶつけてみました。 わずか数日で5万アクセスされ、さまざまな著名人にもシェアしていただいたり、地元紙も取り上げていただくなど、多くの反響がありました。

それによって、私が取り組んでいることを多くの人に知ってもらうきっかけとなり、そこから協力者もだいぶ増えて、発信することの大切さを強く感じました。

今までいじめのことをやりたい(解決したい)という気持ちはあったけど、どういう風に表現すればいいのか分かりませんでした。続けていける自信がなくて、発信するのが正直こわかったです。周りからも私が何をやっているのか理解されなかったし、協力者も少なかったので、この差は本当に大きいなと感じてます。

― 意欲的に行動できたそもそものきっかけは?

高校生の頃は閉鎖的でやりたいことがないと感じていた石垣島が正直嫌いで、島を出たいがために、高校生の頃に島の外のイベントやプログラムに参加したのがきっかけでした。いろんな活動を通して、島にいながらでもいろんなことができることに気づき、島の魅力や課題をちゃんと再認識することができ、さまざまな問題に関心を持つようになり行動する機会が増えました。何より、地元が大好きなりました。上京してからは特に地元が大好きだということに気付かされて、これからも沖縄の課題にも取り組んでいきたいと思っています。

― 今はどこを目標にしているのか?

実際にアプリをつくることはもちろんですが、まずは仕組みづくりをしっかりすることが大事だと思ってます。 企業や行政もさまざまな対策を講じているけど、(現状が変わってないことから)今までと全然違う価値観で取り組んでいかなければならないと考えています。 サービスとしてほとんど誰もやっていない領域なので「本当にできるの?」ってよく言われて、くじけそうなときもありました。だけど、すごくつらい経験をカミングアウトしてくれる人や長文のメッセージで送ってくれる人がたくさんいて、そういう人たちの声をきいていると、やっぱり自分が解決しないとなって思うようになりました。 そういった気持ちの部分は去年よりも大きく変化したところです。

最後に

いじめ問題は、解決の糸口が複雑で、今まで取り組まれていない、命に関わる深刻な問題。 臭いものには蓋をするというように楽しいことだけを見るのではなく、しっかりとそこに立ち向かい、発信し続けている優楓さんの姿勢はとても魅力的だなと感じました。 NHK Eテレ「いじめをノックアウト」の優楓さんのプロジェクトコーナー「LINKプロジェクト」が、明日12月25日(月)で目標達成期限日を迎えるそうですが、プロジェクト終了後も引き続き向き合っていくと語ってくれました。 今後の優楓さんの活動を見守り続けたいと思います!

bottom of page